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「t2住むためのプロダクト」Competition

[テーマ] メタボライジング

SUS「t2住むためのプロダクト」Competition'15 結果発表

2015年9月1日より募集を開始したSUS「t2住むためのプロダクトCompetition’15」は、9月30 日に締め切られました。10月19日には、SUS株式会社東京事業所におきまして審査員4名による厳正な審査が行われ、最優秀賞1点、優秀賞1点、佳作5点の計7点が選出されました。今回は最優秀賞に100万円、優秀賞に30万円、佳作に10万円(すべて各税込)が支払われます。

部屋を持ち運びながら移り住む
植木貞彦(日本設計)

t2 meets Danchi "ヤドカリズム"
黒崎涼太(本田技術研究所)
須藤大志(本田技術研究所)・山川陸(グリ設計)

駐車場に住む
布目和也(Studio N)

t2 MULTI HABITATION LIFE
安田剛(シグマ建設シグマ一級建築士事務所)

中銀カプセルの更新
上田憲二郎(上田憲二郎建築事務所)

関係人口の拡大を図る
小海諄(日本大学理工学部海洋建築工学科)
大川薫平(同)・佐久間大和(同)

t2 CELL CITY ― ever changing construction
Chaveneau Ohashi Architect & 池宮城 薫

金田充弘 (構造エンジニア・東京藝術大学美術学部准教授・Arup東京事務所) 「t2ならではの提案であるか」、「新しい価値観を生み出せているか」、「今の時代にマッチしているか」という3つの観点から審査をしました。最優秀賞の植木案と優秀賞の黒崎ほか2名案はともに「t2ならではの提案」ですが、特に前者は「新しい価値観」を、後者は「今の時代」を意識した提案です。これまで古くなればそれだけ価値が下がると考えられていた住居を、植木案では、古着のように「住み続けることで価値が高まる」ものと定義し直しました。もっと“使い込まれたけどかっこいい”というプレゼンテーションにすると、その点が際立ったかと思います。黒崎ほか2名案は、社会問題をすぐにでも解決しうる実践的な作品だと感じました。

マーク・ダイサム (建築家・クライン ダイサム アーキテクツ代表) 建築デザインではバランスやコントラストが重要になります。重さと軽さ、カラーとモノクロ、古さと新しさ。最優秀賞の植木案と優秀賞の黒崎ほか2名案は、ともにバランスやコントラストに秀でていました。コンクリートや既存の集合住宅の存在が、t2の軽さやアルミの質感を引き立たせることに成功しています。これはt2の今後にとっても重要なテーマです。カラーも同様。アルミという素材がモノトーンな印象になりがちであるのに対して、植木案ではt2が使われてきた時間が生む価値をカラフルな色彩で表現することで、これまでのt2とは異なるイメージが生まれました。なお、佳作の上田案「中銀カプセルの更新」はぜひ実現してほしいと思いました。

和田智 (カー&プロダクトデザイナー・SW design代表取締役CEO) t2が建築とプロダクトの中間に位置することを意識した提案が示されていると感じました。しかし、一方で居住以外のファクターとt2とを結びつけるアイデアが希薄であったことは残念です。
トランスポーテーションと結びつける提案もありましたが、アイデアとしては弱いものでした。t2はすでに形をもっているわけですから、それを前提とした新しいライフスタイルの提案など、飛び抜けたアイデアの展開を見たかったと思います。また、アイデアとは別にプレゼンテーションのレベルをもっと上なげいといけません。アルミは冷たい印象になりがちです。どのように人間味を加えるかを強く意識することで、現代的なデザインになると思います。