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SUS アルミ共生Competition「アルミと蔵 相利共生の建築空間をデザインする」

結果発表

「アルミと蔵」をテーマに開催されたSUSアルミ共生建築Competition。9月30日に応募が締め切られ、63点の作品が集まりました。そしてこのほど、審査委員による厳正な審査が行われ、最優秀賞1点、優秀賞2点が決定いたしました。
ご応募いただいた皆さま、および審査委員の方々には心より御礼申し上げます。

【主催】SUS株式会社ecomsグループ
【後援】七日町通りまちなみ協議会
【協力】AXIS、日本デザインコミッティー

最優秀賞

ZQWXUGL
ZQWXUGL

岩本 賀伴さん(兵庫県)

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優秀賞

創発
創発 -アルミと蔵-

猪股 宗一さん(東京都)

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時代に装う食彩蔵
時代に装う食彩蔵 -時をつむぐアルミ万華鏡-

小石川 正男さん、高田 康史さん、横村 隆子さん(東京都)

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審査委員総評

北川原 温(建築家・東京藝術大学教授/審査委員長) 最優秀賞の「ZQWXUGL」は、アルミという素材をうまく使い、会津若松の地域性、伝統、歴史、文化に対して、ピタッと合っていて、しかもキラッと光る輝きをもった独創的なデザインで大変印象的でした。アルミの存在感があり、美しい艶をもった緊張感がみなぎっています。丁寧につくられた模型からも作者の高い美意識が伝わってきます。
優秀賞の「創発 -アルミと蔵-」は、プランニングもデザインも知的でとてもよくできていて完成度が高いと思います。素晴らしいバランス感覚を感じます。ただ、会津若松の歴史風土を考えると、繊細すぎて少しおとなしいかもしれません。
同じく「時代を装う食彩蔵 -時をつむぐアルミ万華鏡-」は、たぶん現地をよく調査されたのでしょう、いろいろな観点から考えられていて総合性が際立っています。きらっと光るところが見られるとなおよかったと思います。
入賞しなかった案の中にも優れた作品がいくつもあり、全体として予想以上にレベルが高いと感じました。実際に建てられるという実現性も考えなくてはならないという、リアリティを重視するコンペであるため、非常に難しいと思ったのですが、その点についてもよく考えられた案が多く見られました。最優秀案の実現はもちろんですが、今回のコンペに寄せられた優れた提案が、別の敷地でひとつでも多く実現してほしいと思います。

渋川 惠男(七日町通りまちなみ協議会会長) 私は、会津若松市七日町通りのまちづくりという観点から考えさせていただきました。会津若松の文化、風土が継承されながらも、新しい文化とうまく融合して、さらに新しい文化が創出されるような案を選びました。期待あふれる案が多く、とても楽しく審査をさせていただきました。
上位に入った案は、当然、敷地を課題として提供していただいた方にも見ていただきます。確約はまったくできませんが、具体化であるとか、展覧会の開催に至れば、話題性にもなりまちの活性化につながります。結果として、ここにいろいろな方が全国から集まっていただければと期待しています。

飯嶋 俊比古(構造家・飯島建築事務所代表) テーマのとらえ方が多様であることに驚かされました。ビジネス展開というとらえ方をされた方もいらっしゃいますし、全体の計画をどうするか、中間領域をどうデザインするか、あるいは部品そのものの開発といった視点で取り組まれた方もいますし、同じテーマであってもいろいろな考え方があることを実感しました。
最優秀賞の「ZQWXUGL」は、アルミ型材で構成した、構造材を兼ねたスクリーンの提案です。仕上げ材としても構造材としても機能するアルミの特長をうまく引き出していると思います。
優秀賞の「創発 -アルミと蔵-」は、構造的に自立したアルミコアを蔵に挿入し、点在する4つの蔵に連続性を持たせたことが面白いと思います。建築的要素が非常に高く、完成度も高い提案です。
同じく「時代を装う食彩蔵 -時をつむぐアルミ万華鏡-」は、「さっかけ蔵」という地方の空間的ボキャブラリーをアルミで構成し、既存の蔵と蔵との間に連続性を生み出しています。また、それに耐震パネルやアルミの家具といった要素も加え、総合的にデザインされていると感じました。

石田保夫氏(SUS株式会社 代表取締役社長) SUSでは、これまで5回のコンペを開催してきましたが、プロダクトの提案を求めるコンペが多く、本格的に建築をテーマとして開催したのは今回が初めてです。しかも実際に存在する敷地や建物を題材としたため、密度の濃い提案が集まりました。労力のかかった力強い提案が多く、うれしく思っています。
せっかくこれだけの案が選ばれ、七日町通りに現物があるわけですから、何とかオーナーをはじめ、みなさんの理解をいただきながら、少しずつでも、あるいは提案の一部だけでも実現の方向に動けば、応募者の励みにもなっていくと思います。
今回、こういった視点でコンペを開催し、改めてコンペのおもしろさを実感しました。今後もこういった方向で続けていきたいと考えています。そして、このような機会を通して、まちづくりのお手伝いができればと感じています。