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SUSアルミ共生建築Competition

結果発表

「アルミによる廃校の再利用」をテーマに開催されたSUSアルミ共生建築Competition。9月30日に応募が締め切られ、94点の作品が集まりました。
そしてこのほど、審査委員による厳正な審査が行われ、最優秀賞1点、優秀賞2点、佳作3点が決定いたしました。 ご応募いただいた皆さま、および審査委員の方々には心より御礼申し上げます。

【主催】SUS株式会社
【協力】須賀川市

最優秀賞 賞金100万円

最優秀賞
あるみんか

桑原 立郎(東京都)

優秀賞 賞金30万円

優秀賞
アルミ・サステイナブル・リノベーション

難波 和彦(東京都)

優秀賞
場所の固有性を内包するアルミの空間

森 啓将(神奈川県)、高塚 陽介(東京都)

佳作 賞金10万円

佳作
アケルトツナガル・ウゴクトツナガル

横村 隆子(東京都)

佳作
SUS WING

中屋敷 公一(東京都)

佳作
アルミの山並み~古くて新しい「記憶の建築」~

杉本 清史(大阪府)
[共同設計者] 宮田 英輝(大阪府)、中村 美由起(京都府)

審査員総評

安田 幸一(建築家・東京工業大学教授/審査委員長) 今回のコンペのテーマは「アルミによる廃校の再利用」。増改築がテーマですから、もともとある小学校の校舎と提案する増改築部分とが、共存や対比、あるいは対峙という考え方も含めて、新旧間で何らかの関係があるべきです。
審査ではまず第1にこの点を考慮し、既存校舎をまったく無視した案については対象からはずしました。
最終選考の結果、残った6案についても、すべて既存校舎の存在や意義、デザインをくみ取った提案になっています。
審査員の満場一致で1等になった最優秀賞は、アルミという素材を使いながらも日本の民家、日本の伝統文化をもう一度つくり直してみるという野心的な提案です。
アルミ葺き屋根のディテールの設計など、これから実施に向けては課題が多いと思いますが、ぜひ、さまざまな問題を乗り越えていただき、実現の暁には必ずや山間部の廃校再生の新しい考え方を提示し、新しい須賀川市のシンボルとなるのではないかと確信しています。

橋本 克也(須賀川市長/審査委員) ご提案いただいた94の作品を拝見させていただき、「廃校の再利用」という共通するテーマであっても実にさまざまな考え方があり、大いに可能性があることを感じました。
最終的に選ばれた6作品は、ともに須賀川市の地域性を念頭に置き、かつ東山小学校という地域にとって象徴すべき建物を生かした提案です。実現すれば、さらに東山地区の地域性や東山小学校の校舎のもつ象徴性が顕在化していくと思われます。
特に最優秀案は、地域の人たちが活力をもらえるような、力強い研修施設になるだろうと思われます。1日も早い実現を楽しみにしています。

飯嶋 俊比古(構造家・飯島建築事務所代表/審査委員) 構造についてお話ししますと、入選案6作品はすべて比較的オーソドックスな構造だったといえます。これまでの設計で取り組まれてきた構造を採用した。つまり、比較的リスクがなく実現性の高い構造を採用しているように感じました。
しかし、落選案の中には、曲げた線材を用いたアーチ構造や、形材を組み立ててつくる巨大なアーチ構造、格子を使った屋根材、アルミによる校倉づくり、アルミによるブロック造などといった提案もありました。これらの試みは消化不良のものが多く、今回は残念ながら落選してしまいましたが、ブラッシュアップ次第で発展していきそうなものもありました。アルミ構造の貴重な種ですので、結果にかかわらず大切に育てていってほしいと思います。
また、新しい構造の提案の中には構造解析をしているものもあり、実現への真面目な取り組みには敬意を表します。